農業機械

農業分野で注目する企業・団体を総まとめ

日本の農業は斜陽産業なのか?

私はそうは思いません。

日本の農家の高齢化、人口減少はどんどん進んでいますが、農作技術や農薬技術、農業機械の技術は世界に誇れるものがあると、私は考えています。

今回は、独断と偏見で農業分野で注目する企業・団体を総まとめしたいと思います。

農業イノベーション分野

人生で最も感動した魔法のフィルムをつくる会社 メビオール

「農作物が土の上で育つのではなく、フィルムの上に育つんですよ。」

あなたはこの事実が信じられますか?

僕も最初は言葉を疑いました。

「そんなことがあるはずがない」と思っていました。

けれど、フィルムの上にトマトが、メロンが、他にもいろいろな作物が成長するのです。

百聞は一見にしかず。

まずは下のYoutube動画を御覧ください。

いかがですか?

動画を見れば、薄い、透明のフィルムの上にしっかりと植物が育っているのが確認できます。

フィルムを逆さまにしても、植物の根がしっかりとフィルムに張り付いていて、重力で床に落ちることはありません。

フィルムと植物の間にはそれほど強い密着性があるのです。

まさに魔法のフィルムと言っていいでしょう。

このフィルムを開発したのは、メビオール株式会社代表取締役社長 森 有一博士です。

博士は早稲田大学 理工学術院総合研究所の客員教授でもあります。

森有一博士が開発した魔法のフィルムはの正式名称は「imec(アイメック)」。

アイメックにはナノメートルサイズ(10億分の1メートルサイズ)の小さな穴がいくつも開いています。

原材料には紙おむつの材料が使われており、吸収した液体がゲルになって凝固する仕組みになっているようです。

アイメックの特徴1 どんな場所でも農作物が育つ

アイメックの技術は非常にシンプルです。

まず地面やコンクリートの上に、耐久性の高い黒色のシートを敷きます。

その上に液体肥料を散布させるための穴がたくさんあいたチューブを通します。

さらに液体肥料を満遍なく広げるためにフェルト紙を敷きます。

最後に透明の薄いアイメックフィルムを置いて完成です。

これでありとあらゆる場所で農作物が育ちます。

コンクリートの上でも育ちます。

砂漠の上でも育ちます。

寒さの厳しい雪国でも育ちます。

すべて実証済みの結果なのです。

さらに大きな希望は、災害対策にもなるという点です。

2009年3月に起こった東日本大震災。

このとき、津波で多くの尊い命が失われました。

家は流され、海水が水田や畑を埋め尽くし、文字通り壊滅的な損害を受けました。

塩水が入った土ではコレまでどおりの農業を施すことはかなり難しい。

けれど、アイメックならば、津波が襲った土だろうと関係なく、作物が育つのです。

森博士はTED講演で、津波の被害にあった地域でこのフィルムを活用して、美味しい農作物を育てていきたい、という意思を示されています。

これには深く心を打たれました。

更に凄いのが、放射線で汚染された土地でも農作物が育つというから驚きです。

最初に敷く黒色のシートは、有害な放射線すらも遮断する物質でできており、汚染された土地にこの黒色のシートを敷き詰めれば、放射線の影響をゼロにできるのです。

これは日本にとって、また世界にとって大きな希望ではないでしょうか。

アイメックの特徴2 信じられないほど美味しい作物が育つ

農業で最も難しいのは、肥沃な土をこしらえることです。

土が栄養満点であれば、その土地で育つ農作物も美味しいものになります。

しかし、肥沃な土というのがそもそも定義しづらいものです。

どのような成分が、どの程度混ざり合っているから、この土地は肥沃だ、と判断するのは非常に難しいのです。

しかし、アイメックならば常に同じ条件で作物を育てることができます。

しかも液体肥料の梅郷に気を使えば良いので、管理もしやすい。

また驚くべきことに、アイメックで育った野菜や果物はとても美味しいらしいのです。

この原因は、アイメックフィルムの構造にあります。

前述の通り、アイメックフィルムにはナノメートルサイズ(10億分の1サイズ)の穴が無数に開いています。

その小さな穴からわずかに上がってくる液体肥料を植物が必死に吸収しようとして、フィルムに根を張ります。

いわば植物にとってみれば、過酷な環境かもしれません。

しかし、過酷な環境で育った人間は強いように、過酷な環境で育った植物もまた強いのです。

そして、植物の味も格別に美味なのです。

TED講演で森博士はアイメックで育てた大きなトマトを見せてくれました。

そして、信じられないくらい甘いトマトなんだと、私達に味の感動を伝えてくれました。

いつかは私もアイメックで育ったトマトを食べてみたい、と心から思いました。

特徴3 まだまだコストが高い

私がアイメック・フィルムのことを知ったのは、森博士がNewspicksの番組に出演されているのを見たことがきっかけでした。

そのときに森博士が訴えられていたことの一つに、フィルム製造のコストがありました。

いまは大量生産できる体制ではないのかもしれません。

しかし、アイメックは世界的にも広く認められつつある素晴らしい技術です。

これはぜひとも国を上げて支援をしていくべき技術だと思います。

大量生産可能なラインを作り、一枚一枚製造コストを下げて、広く日本に普及させるべきです。

日本の各家庭のベランダや机の上で美味しい野菜ができる時代が目の前にあるのです。

食糧自給率が低い日本にとっては必須の技術といえるでしょう。

農業機械メーカー

日本の農業機械メーカーNo.1 クボタ

農業機械メーカーとしてクボタは日本をリードする代表的な企業です。

古くから日本の農業の機械化、自動化に貢献してきたクボタは、2020年で131期目を迎える老舗メーカー。

日本は先進国の中でも少子高齢化や台風や地震、洪水など災害も多いことから「課題先進国」とも言われます。

言い方を変えれば、「課題解決先進国」です。

クボタは、国内の少子高齢化や産業構造変化に伴う、農業人口減少や農家の高齢化の問題に対応すべく、最近は自動運転トラクター、コンバインなどの製品も市場投入しています。

多くの農家からの信頼が厚い企業です。

更に財務調査をしたところ、2008年に起こったリーマンショックの時ですら、黒字で持ちこたえた力強い財務体質であることがわかりました。

リーマンショック後も順調に成長し、2019年度の連結売上高は1兆9200億円に到達。

日本国内だけでなく、北米やアジア、中国などに分散された海外販路をもっていることが大きな成長要因だと思います。

リーマンショックを黒字で乗り越えた農業機械メーカーの雄 クボタの財務分析ドラマ「下町ロケット」に登場したGPSを内蔵した無人トラクターに感動しました。 こういった技術がすでに実用化しているのは耳に挟んで...

(続く)